プヨという韓国の地名を聞いたことはありますか?知らない人も多いかもしれませんが、実はこの地は日韓友好の始まりの地でもあるのです。
歴史上、プヨには「百済」という別名があります。百済は4世紀〜7世紀に存在した国家であり、日本とは密接な関係が存在します。
663年、百済が他の国家により侵略を受けていた時、日本(当時の対外名称:倭)は白村江の戦いにて、ためらうことなく同志の百済の援助に多くの人員を動員させました。しかし、残念なことに、勝利をおさめることができず、百済はそれにより滅亡してしまいました。
1400年が過ぎ、歴史は繰り返します。
現在のプヨにはある問題があります。
「高齢化と若者離れ」です。
もう一度隣国の困難を助けるために、この度、早稲田大学、東京大学、京都大学の学生が韓国に出向き、韓国の学生と共に日韓平和の舞台を催しました。
それが今回参加させていただいた【第1回プヨ国際交流セミナー】です。
プログラムの内容には、百済と日本の歴史関係の発表、平和を歌う歌や若者に人気のヒップホップダンス、そしてこれからの日韓の歴史を平和なものに作り上げる決心を込めたスピーチなどが1部で催されました。
2部では、日韓平和交流での新たな幕開けとして、互いの国の文化を紹介し合う交流の時間、クイズ大会、また、お互いの真心を込めた手紙を送り合う時間が設けられました。
交流会の中では、プヨの伝統的なスイーツが提供されたり、終始笑顔が絶えないかけがえのない時間となりました。
この交流を通して、プヨの抱えている問題が改善されると同時に、日本と韓国をつなげ、アジア平和の歴史の1ページとして刻まれることを強く願います。
そして、シーゲート稲門会はこれからも、早稲田から世界へ、新たな時代を切り開く学生1人1人を応援していきます!
今回のイベントに参加したことにより、自分自身の視野がまた広がった気がします。韓国には何度か行ったことがあるのですが、現地にいる学生の声を聞いて、どんな問題意識を彼女らが持っているのか、どんな風に世界を見ているのか、それを知ることができ、刺激を受けたイベントになりました。
また、「平和」について再認識する機会でもありました。よく、「平和」は愛によってなされるという言葉を聞くのですが、「愛」にもいろいろな形があるということを改めて実感しました。観念的な愛、口先だけの愛によっては平和はなされません。今まで平和を成してきたと言われる偉人たちは皆「実践」が伴っていました。「愛している」という「言葉」が平和を形作るのではなく、「愛している」という「行い」が平和の礎を築くものだと、その平和のプロジェクトに携わる一人一人を見て体感しました。自身も大きなビジョンを掲げるだけでなく、地に足がついた計画性をもって自分の夢へと邁進していきたいと思います。
最後になりますが、このような機会を与えてくださったシーゲート稲門会の先輩方に感謝申し上げます。